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日別アーカイブ: 2026年5月15日

ヤマザキ商事のよもやま話~労働時間管理~

有限会社三康ヤマザキ商事です!

 

~労働時間管理~

 

 

運送業において、労働時間管理は非常に重要な課題です。

トラックドライバーは、荷物を安全に届けるために長時間運転することがあります。配送先の指定時間、荷待ち時間、積み込み・積み下ろし、渋滞、天候、道路状況など、さまざまな要因によって勤務時間が長くなりやすい業種です。

近年、運送業界では労働時間の上限規制や働き方改革への対応が大きなテーマになっています。いわゆる「2024年問題」と呼ばれる課題もあり、ドライバーの労働時間を適切に管理しながら、物流を維持する仕組みづくりが求められています

これは単に会社側の管理問題ではありません。ドライバーの健康、事故防止、荷主との関係、運賃、配送品質、業界全体の持続可能性に関わる重要な課題です。

運送業は労働時間が長くなりやすい⚠️

運送業で労働時間が長くなりやすい理由は、業務が運転だけではないからです。

ドライバーの仕事には、運転以外にも多くの作業があります。

荷物の積み込み。
荷下ろし。
伝票確認。
車両点検。
荷待ち。
納品先での受付。
配送ルートの確認。
渋滞や待機への対応。

これらを含めると、実際の拘束時間は長くなりがちです。

特に、荷待ち時間は大きな課題です。ドライバーが時間通りに到着しても、倉庫や工場、店舗側の都合で待機が発生することがあります。この待機時間が積み重なると、労働時間が長くなり、運行計画にも影響します。

ドライバーの健康管理が重要

労働時間が長くなると、ドライバーの健康に影響します。

睡眠不足、疲労の蓄積、腰痛、肩こり、生活リズムの乱れ、食事時間の不規則化など、長時間運転や不規則な勤務による負担は少なくありません。

疲労がたまった状態で運転すると、判断力や集中力が低下し、事故のリスクが高まります。運送業では、安全運転が何よりも重要です。そのため、ドライバーの健康管理は会社全体の安全管理でもあります。

無理な運行を組まないこと、休憩時間を確保すること、睡眠時間を考慮した配車を行うことが大切です。

また、ドライバー自身も体調変化を会社に伝えやすい環境が必要です。「休むと迷惑がかかる」と無理をしてしまうと、重大な事故につながる可能性があります。

荷主との協力が不可欠

労働時間管理は、運送会社だけでは解決できない部分もあります。

荷主や納品先との協力が非常に重要です。

例えば、荷待ち時間の削減、積み下ろし作業の効率化、納品時間の調整、パレット化、予約システムの導入、待機場所の確保など、荷主側の協力があればドライバーの負担を大きく減らせます。

運送会社がどれだけ努力しても、荷主側の受け入れ体制が整っていなければ、長時間待機や無理な配送が発生します。

これからの運送業では、荷主と運送会社が対等なパートナーとして、持続可能な物流を考えることが重要です

運行管理の見直しが必要

労働時間を適切に管理するためには、運行管理の見直しが必要です。

配送ルート、積み込み時間、納品時間、休憩場所、待機時間、帰庫時間などを把握し、無理のない運行計画を立てる必要があります。

経験や勘だけに頼った配車では、特定のドライバーに負担が偏ることがあります。配送データや走行時間、納品実績を分析し、効率的なルートを組むことが大切です。

また、点呼やアルコールチェック、体調確認、車両点検など、基本的な運行管理を徹底することも重要です。

運行管理者とドライバーが日頃からコミュニケーションを取り、現場の実情を共有することで、より現実的な運行計画が立てやすくなります

労働時間短縮と売上確保のバランス

運送業にとって難しいのが、労働時間を短縮しながら売上を確保することです。

これまで長時間運行によって対応していた仕事を見直す必要が出てくると、配送件数や運行回数に影響が出る場合があります。その結果、売上や利益の確保が課題になります。

しかし、労働時間を削減することは、ドライバーを守り、事故を防ぎ、長く働ける環境をつくるために必要です。

そのためには、適正運賃の交渉、業務効率化、無駄な待機時間の削減、積載効率の向上、デジタルツールの活用などが必要です。

安さだけで仕事を受け続けると、現場にしわ寄せが来ます。持続可能な運送業を続けるためには、適正な価格で、安全に運べる仕事を増やしていくことが重要です。

IT・デジタルツールの活用

労働時間管理には、ITやデジタルツールの活用も効果的です。

デジタルタコグラフ、運行管理システム、GPS管理、配車システム、勤怠管理アプリ、配送管理システムなどを活用することで、運行状況や労働時間を見える化できます。

これにより、どのルートで時間がかかっているのか、どの納品先で待機が多いのか、どのドライバーに負担が偏っているのかを把握しやすくなります。

デジタル化は、ドライバーを監視するためだけのものではありません。無理な運行を防ぎ、安全で効率的な配送を実現するための手段です

ドライバーが働き続けられる環境づくり

労働時間管理の最終的な目的は、ドライバーが健康で安全に働き続けられる環境をつくることです。

運送業は、社会に欠かせない仕事です。しかし、その仕事を支えるドライバーが疲弊してしまっては、物流は長く続きません。

休憩を取れる。
無理な運行がない。
体調を相談できる。
家族との時間を持てる。
働き方に納得できる。

こうした環境を整えることが、ドライバーの定着にもつながります。

運送業における労働時間管理は、2024年問題への対応だけでなく、業界の未来を守るための重要な課題です。

長時間労働、荷待ち時間、運行計画、ドライバーの健康、荷主との協力、適正運賃、デジタル化など、多くの要素が関わります。

労働時間を適正に管理することは、ドライバーを守り、安全な物流を実現し、運送会社が長く事業を続けるために欠かせません。

これからの運送業には、無理に運ぶ時代から、効率よく安全に運ぶ時代への転換が求められています⏰✨